斎明天皇五年(659)

(日本書紀)
 エミシについて三種があり、遠いのが「都加留」、次が「アラ蝦夷(あらえびす)」
もっとも近いのが「熟蝦夷(にぎえびす)」である。

日本の律令国家の形成にあたり、東北南部まで古代国家の版図に編入し、関東の蛮人を区別して「蝦夷」と書き表すようになった。

以後、エミシは「王化に従わない、荒ぶる獣」「礼儀を知らない野蛮人」であり、天皇の威徳をもって、臣隷せしむべき対象となる。