神戸大学 巽教授インタビュー

2015年6月、箱根火山で観測史上初めての噴火が起きた。幸い噴火はごく小規模だったが、
大涌谷での激しい噴気活動の映像が連日のように報道され、気象庁も噴火警戒レベルを入山規制に
引き上げたために世間は騒然となった。

 あれからわずか2年。箱根山は再び静寂な観光地に戻り、人々は温泉という「恩恵」に浴している。

 だが忘れてはいけない。都心からたった80キロメートルしか離れていないこの活火山は、
 過去に何度も大噴火を繰り返してきた。数十万年〜100万年と言われる火山の「寿命」を考えると、
 箱根火山が将来大噴火する可能性は極めて高い。

 この火山には「カルデラ」と呼ばれる直径約10キロメートルの凹地がある。芦ノ湖はそこに溜まった湖だ。
 カルデラは、地下に蓄えられた多量のマグマが一気に噴出してできた空洞の天井部分が陥没したものだ。
 箱根山では6万年前にもこの大事件が起きた。