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○坂根議員
問題はいわゆる東京都であります。さっき八田さんがおっしゃいましたように、9つの区がどうやって選ばれたのか。
今回は、アベノミクスで少なくともトップダウンで初期メニューというのをお示ししたわけですから、
これとの関係が一体どうなって、だから9つの区を選んだという因果関係が全く見えてこない。
成長戦略は勿論、特区推進についてはそれをリードするトップの本気度がなかったら絶対に成功しないと思います。

都知事は、少なくとも全体の構想力、これぐらいはプロの手も借りながらつくってもらわないと、9つの区と都全体が一体どういう有機的な関係になるのか見えてきません。
この辺は、私は、中央政府も入ってやらないと、『東京都が失敗したら全く、特に国際的にも評価されないわけでして、東京を失敗させるわけにはいかない』という強い思いで申し上げております。

○竹中議員
東京の問題に関する私たちの懸念は、もう今、見事に坂根議員がおっしゃってくださいました。
都と区の間で十分なコミュニケーションがないということに我々もちょっと驚きましたし、
熟度が高いところを 9区集めたという説明であったにもかかわらず、中身、熟度が本当に高いのかどうか、残念ながらよく分からない。

それと、今、坂根議員がおっしゃったことにもう一つだけ付け加えるとすれば、実は9区以外にも意欲を持っておられるところがありそうだと。
例えば今度、豊島区が入っておりませんけれども、容積率の緩和なんか、渋谷と新宿は進むかもしれないけれども、池袋が進まないねとか、そういう問題も出てこようかと思います。
したがって、これは我々としては、東京都を批判するのではなくて、ぜひ頑張ってほしいと、その一言に尽きると思っております。

○秋池議員
資料1で拝見いたしました、やはり各地域の温度差といいますか、東京都のことについては気になっております。
都と区の連携が余り見られないというところは非常に問題だと思います。

東京は世界的にもまれなすばらしい都市でもありますので、ぜひこのポテンシャルを生かして成功させたいと思いますので、ここは都の皆様にも御期待したいというところです。

○麻生議員
『やはり東京が大事』という坂根議員の意見に私は賛成で、国家戦略特区でも東京で金融特区やるべきだと思います。
国家戦略特区に金融が入っていないのは、わざと外してあるのか、その他に入っているのかわからなかったのですが、金融特区は絶対これを目指してしかるべきだと思います。

○竹中議員
今、麻生大臣から金融特区の話が出ました。私もそのとおりだと思います。
実は別添の追加規制項目の中の一つに「グローバル金融監督機能の強化」等々、
つまり、 これまで金融についての議論は進んでいないのですけれども、東京を巻き込んでそういうことをやりたいという意思表示はこの中で実はさせていただいたつもりであります。
そのためには、やはり区域会議でしっかりとこういう案を新しく出していくということが重要な段階かと思います。