新型コロナ 一度に多くの抗体検査可能に 東京理科大が新手法
2020年8月13日 22時13分

東京理科大学などのグループは、過去に新型コロナウイルスに感染したかどうか調べる抗体検査を、
一度に多くできる新しい手法を開発したと発表しました。

抗体検査は、感染したあとでできる血液中の抗体を調べるもので、地域の感染状況を調べるのに役立つとされています。

東京理科大学の村上康文教授の研究グループは、ウイルスに含まれるたんぱく質2種類に反応する
抗体を人工的に合成して作り、その抗体を利用して新しい手法を開発したと発表しました。

新たな手法では、区切られたプレートにおよそ100人分の血液を入れて、大学や検査機関に
広く普及している装置にかけることで、抗体が一定の量含まれているかどうか、一度に調べることができるとしています。

研究グループでこの手法が使えるかどうか検証するため、検査を受けることを希望した
首都圏の10代から80代の362人の検体を調べると、およそ2%に当たる7人から抗体が見つかったということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200813/k10012566011000.html