札幌は、転入が転出を上回る状態が続く。社会動態は年1万人の転入超過で優秀だ。
出生数が減少傾向で、死亡数が増加傾向である。自然動態は年々減少を続け、
現在は年7000人の減少だ。
数年内には前年同月比で、社会動態と自然動態の和が負となり人口減に転じるだろう。

人口動態は、産業に係わる問題が大きい。
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/develop/1573488203/375‐387


札幌では、全国平均より高齢化率は少ないが、高齢化の進行速度は速い。
類似自治体よりも自然動態の悪化が速い。生産年齢人口もアンバランスになってくる。

自然動態の悪化や生産年齢人口比率について、1つに高齢者比率増加の問題がある。
高度成長期からたくぎん破綻までの期間、急成長している。
北海道は産業構造の転換が早期に求められた土地だ。
札幌は産炭や離農などからの流入が多かった。いまこの世代が高齢化に向かっている。
おまけに高齢者の流入も多い。かつて、札幌にやってきた層が、田舎で暮らす親を呼ぶケースもある。
道内の弱体化により、医療体制や生活利便性を求め札幌にくるケースもある。

また、子育て世代の減少と出生機会減少問題がある。
就職氷河期明けの好景気の恩恵をあまり受けなかったこともある。
たくぎん破綻からIT不況、公共事業削減ときて、そのままリーマンに突入した過去がある。
北海道の一人負け状態でもあった。

こういう状況は10年たっても出生などに影響してくる。
首都圏などへの流入が増大してきた時期で、この世代が子育て世代になっている。
また、地元に残っても、自身が望む仕事でなく退職、安定した収入につながらない人もいる。

北海道がこの時期に好景気の恩恵をあまり受けなかったのは、製造業が弱いことが一つにある。
地方にも主力拠点を置き、労働条件もそれなりにいい。このことが札幌の支店経済にも影響してくる。
ただ、製造業もいずれ衰退してくる。