IR誘致、「街に還元あり得ない」 カジノ設計経験者が講演 横浜
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191228-00000003-kana-l14

横浜市が誘致を表明したカジノを含む統合型リゾート(IR)について、
海外のカジノ事情に詳しい米ニューヨーク在住の日本人建築デザイナーの男性(52)が26日夜、
横浜市南区の県地域労働文化会館で、誘致反対の立場から講演した。
カジノの設計に15年近く関わってきた経験を踏まえ、
「カジノは『飲む・打つ・買う』がセット。
日本に必要ない」と警鐘を鳴らした。

 男性は1988年にニューヨークでデザインを学んだ後、米国でレストランやバーなどの内装を手掛けるデザイン会社を設立。
2004年からカジノを手掛け、これまでに米ラスベガスなど30近くのカジノに関わってきたという。

 IRでレストランやブティック、コンサートホールなどの施設をデザインする際はその中心にカジノを置き、
必ずカジノを通る動線を描くという。「ホテルのロビーもカジノを通った先にある」。
カジノに立ち寄った客に対しては「そこから1歩も出ないようにデザインしている。
街に還元はあり得ない。
あれば、僕らデザイナーの負けです」と説明。
保育施設でさえカジノの横を通るといい、「次世代を考え、子どもたちにカジノを慣らしている」と明かした。