日本カジノの利権を握るであろう運営会社はどこが濃厚なのか?

https://m.finance.yahoo.co.jp/news/detail/20191112-00205925-hbol-column

(前略)
>アデルソンはつい最近まで大阪でのカジノ運営に興味を示していたが、ここにきて横浜あるいは東京(ともに港湾局が関係していることを忘れないでほしい)のカジノが具体化しそうになると、さっさと乗り換えてしまった。
乗り換えるということは、アゼルソンの日本における政治力からして横浜港か東京湾のどちらかにカジノが設置されることが「確定」となる。

 それでは横浜港と東京湾のどちらなのか?であるが、双方の港湾利権をどう振り分けるのかという話である。
現時点ではどちらとも言えないが、どちらかがカジノ利権を取り、どちらかが双方の港湾利権を取ることになるはずである。
あえて予想すると、空港(羽田)が近い東京湾がカジノ、港湾設備を拡充して場所も広い(米陸軍の借用地まである)横浜港が港湾利権だと思う。

 横浜港のカジノについては、これまで何の発言もしなかった林文子市長が、横浜を地盤とする菅義偉官房長官の意向を忖度して突然に公表してしまったため、横浜港のドンである藤木幸夫会長が激怒している。
スジを通せばよかっただけである。

 このサンズと並んで、日本のカジノ利権に食い込んでいるのがMGMリゾーツ・インターナショナルである。
サンズに去られた大阪も、次の候補だったMGMリゾーツに乗り換えたようである。GMの大株主としても知られ、世界の自動車業界の再編にも大きな影響力のあったカーク・カーコリアンを総師に、
ミラージュやベラッジオなど経営不振となったカジノホテル(どちらもスティーブ・ウィンのコーディネート)を傘下に収めて大きくなったカジノ運営会社である。

 このMGMとサンズは日本のカジノ運営に「当確」していると考えていいだろう。問題は残りの有象無象である。

◆官邸(菅官房長官)に近いハードロック・インターナショナル

 官邸(菅官房長官)主導である北海道(苫小牧)のカジノ運営会社として名前が挙がっているは、ハードロック・インターナショナル。名前の通りあのハードロックカフェを運営している会社だ。
カジノホテルも運営しているが、規模は小さく実力は未知数である。つまり北海道(苫小牧)もハードロックもまだまだ「当確」ではない。

 ちなみにその苫小牧のカジノ予定地の隣には、森トラストが広大な土地を保有している。
その政治力が、いまだカジノ誘致を検討しているにすぎない北海道・苫小牧を有力候補に押し上げたと考えられる。

 一部の週刊誌が、東京オリンピックのマラソンと競歩が突然に北海道に移されたのは、このIR誘致と関係があるように書いているが、
カジノは米国資本、オリンピックは欧州貴族の利権で何の関係もない。