大阪・森之宮に新キャンパス 25年度、統合の府大・市大
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48911220T20C19A8AC8000/
 2022年春に統合する大阪府立大と大阪市立大が、25年度に大阪市・森之宮地区に
新キャンパスを開設する方向で調整していることが23日、関係者への取材で分かった。
都心のメインキャンパスとして1、2年生の基幹教育などを担うほか、データセンターを設置し、
最先端技術を住民サービス向上に活用する「スマートシティ」実現の拠点とする。

 大阪府・市は22年春に両大学を統合する方針。
学部入学定員数は約2800人となり、国公立大では大阪大、東京大に次ぐ第3位の規模となる。
大阪市を廃止して特別区を設置する「大阪都構想」や
25年国際博覧会(大阪・関西万博)開催に向けた準備などとともに、府市連携の象徴とする考えだ。

 関係者によると、新キャンパスは大阪城の東側にある森之宮地区の市有地(約3ヘクタール)に整備。
JR大阪環状線に近く、都心部への交通の利便性が高い。今後、同地区の街づくりの中核としてキャンパスのあり方を検討するという。

新キャンパスについては、府市が成長戦略などを議論する「副首都推進本部会議」の27日の会合で、運営法人が構想を示す。
府市と協議を進め、20年2月の府市両議会で関連議案を提出。同年10月に文部科学省へ認可申請し、22年春に開学するとしている。
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 整備費は約1000億円を見込んでいる。府立大の羽曳野キャンパス(大阪府羽曳野市)の売却益などを財源にするという。