福岡での名建築物(空間)の一つ、
天神地下街は、今まで見て来た各地の地下街の中では断トツのデザイン性。
開業当初より天神地下街は、「石・鉄・レンガ」を象徴とする
19世紀ヨーロッパの街並みをイメージした特徴的なデザインを貫き現在に至り、
「通路は客席、店舗は舞台、そして主役はお客様」という、
舞台を意識したコンセプトになっています。

ショッピング施設には変わりないが、その地上と隔てた異空間が、
一つの都市を形成するかの様な立体感、美しい景観にうっとりします。

https://www.tenchika.com/about/
https://urufu.jp/blog/178/
https://fanfunfukuoka.com/feature/40863/

円弧を描く石畳調の床、ゆったりとした通路の幅、
統一感ある鉄製の店名看板。
地上の給排気塔は彫刻のようにデザインされています。
なによりも印象的なのが天井の、
細かな唐草模様が施されたアルミの鋳造パネルです。
その唐草のパターンは街路ごとに異なっていて、
新しい南延伸部分の方が少し直線的でモダンな印象です。
見た目の美しさだけでなく、
柔らかな光で構成されているヨーロッパの夜の街並みの様な空間や
スプリンクラーの位置がパネルと一体化した秀逸なデザインです。

写真だけでは、その空気感は伝わりにくいですが、
福岡へお越しの際は、是非体験して欲しいです。
天神地区各百貨店と地下で直結しており、
雨の日は濡れる事無く、天神地区の各百貨店を行き来出来ます。