同調査は英経済誌エコノミストの調査部門エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)が6、7月に世界45都市の企業経営者2620人を対象に実施した。

調査によると、回答した経営者らはベンガルールを、人材や技術、金融環境、革新性や起業制度、新技術の開発、情報通信技術(ICT)に支えられたデジタル環境は、世界最高だと評価している。

EIUは調査リポートの中で「インド国内の都市は大半の他国の都市に比べ、インフラ不足、大気汚染、貧困やその他の悪影響に苦しめられているかもしれないが、デジタル化への変革について、
経営者はインドに非常に明るい展望を持っている。先進国の8都市がワースト10に入っているのとは対照的だ」と指摘した。

サンフランシスコはベンガルールに次ぐ2位となり、3、4位にはインドのムンバイ、ニューデリーが続いた。これに対し、下位3都市はベルリン、横浜、東京だった。

同リポートによると、デジタルセキュリティーの技能を持った人材の需要が最も高かった。ビッグデータ解析がこれに続いた。この2つが、クラウドコンピューティングの技能やソーシャルメディア、人工知能(AI)を上回った。

調査対象となった全ての企業の48%は、デジタル環境の優位性を手に入れるための本社移転には前向きだと回答した。
こう回答したのは、アジアの企業の53%、米企業の48%、豪企業の46%、欧州企業の42%だった。(ブルームバーグ Michelle Jamrisko)

 デジタル都市上位10と下位10
 (1)ベンガルール
 (2)サンフランシスコ
 (3)ムンバイ
 (4)ニューデリー
 (5)北京
 (6)マニラ
 (7)上海
 (8)ジャカルタ
 (9)ロンドン
 (10)マドリード
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 (36)フランクフルト
 (37)香港
 (38)大阪
 (39)クアラルンプール
 (40)アデレード
 (41)ロッテルダム
 (42)台北
 (43)東京
 (44)横浜
 (45)ベルリン