>>214
現行は行為のことを言うが、それは外面的行為だけではなく、その行為を内面から
支えている動機や、その結果生じた心の状態をも含む、そのような心もまた薫習されて
阿頼耶識の中の無意識の記憶(集合体)としての種子としてのこる。
現行から薫習された種子は生まれてからの種子すべてである。
ここまではフロイトと同じ(科学的な定説)だが、ここから先が違う。
唯識論では、生まれる前、永遠の昔からの薫習による種子がすべて阿頼耶識に蓄積
されていると考えている、すなわち前世も前々世も、世の種子すべて蓄積されている
とされるのである。
遺伝子情報もまた種子の一種と唯識ではとらえている。
阿頼耶識は膨大なデータバンクであると考えられる、なにしろ生まれるはるか昔の
天地開闢以来の記憶があるから。
(現在の科学水準ではここまでは解明されていないが、今後解明されるかな?)