JR東京駅から電車で約50分
鎌倉市と横浜市の境界付近にある大船は、
東海道線と横須賀線の分岐点に位置する交通の要衝だ

初めから栄えていたわけではない
大正時代のある計画が端緒となった
「大船田園都市計画」だ

「大船田園都市は理想の住宅地を目指していました」
鎌倉市中央図書館近代史資料担当の平田恵美さんは語る

1922年(大正11年)発行の「田園住宅図集」にその理想の一端が垣間見える
計画地は大船駅東口から東山にかけてのエリア
東山とは現在、鎌倉女子大学の裏手にある丘陵地だ
敷地は約10万坪あったという