船長「安全と思った」…「走錨」多発の関空周辺

2018年09月09日 10時20分 読売新聞

関西空港の連絡橋にタンカー「宝運丸」
(2591トン)が衝突した事故で、タンカーが
事故前、荒天時に避難するよう推奨されている
海域ではなく、関空島に近い位置に停泊していた
ことが、海上保安庁や運航会社への取材で
わかった。船長は海域外だと認識していたが、
「安全だと思った」と説明しているという。
同庁は停泊位置と事故の関係について調べている。
 同庁によると、関空周辺では、いかりを
下ろしたまま流される「走錨そうびょう」が
過去に多発。島に座礁する危険があるため、
同庁は台風接近時などに「関空島の岸から原則
3マイル(約5・5キロ)以上離れた場所」に
避難するよう注意喚起している。法的な義務は
ない。
 運航会社によると、タンカーは3日、関空島に
燃料を荷揚げし、重しとして海水を積んだ後に
離岸したが、台風21号に備えて午後1時半頃、
岸壁の南東約1・6キロにいかり
(約2・5トン)を下ろし停泊した。