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「出会い系」の危険 長男死なせた母に実刑
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180718-00000078-ytv-l27

大阪地裁は18日、男とホテルに行くため、当時1歳の長男を車に放置して死亡させたとして死体遺棄と保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親に対し、懲役5年の実刑判決を言い渡した。

事件の背景には、「出会い系アプリの危険」があった。

判決などによると、無職の鈴木玲奈被告(26)は、一昨年4月、男とラブホテルで過ごすために、当時3歳の長女と当時1歳の長男を10時間以上にわたって車に放置。
長男の琉聖ちゃんを熱中症で死亡させ、遺体を車のトランクに隠した。

一見すると、母親の欲望のために起きた事件だが、その背景には「出会い系アプリ」があった。
鈴木被告は、3年前、スマートフォンの出会い系アプリを使って、「格闘家の裕太」と名乗る人物と知り合った。

ネット上で何度もやさしい言葉をかけられ、「格闘家の裕太」に好意を抱いた鈴木被告。

実際に会うことになったが、そこに現れたのは、別の男だった。

この事件ですでに実刑判決を受けている大島祐太受刑者は、鈴木被告に対し、「『格闘家の裕太』は、ヤクザにさらわれてしまった」と話したという。
「格闘家の裕太」は大島受刑者が作り上げた架空の人物。写真もネット上から他人のものを勝手に使っていた。
さらに、自分もヤクザで、逃げ出すと、鈴木被告の友人や両親の命はないと脅した。

被告人質問で、鈴木被告は、大島受刑者から「格闘家の裕太を救うためには金が要る」と言われ、そのお金を得るために、初めて売春行為をすることを決意したと話した。

また、大島受刑者に逆らえず、ラブホテルに行くときには、子どもたちを車の中に置いていかざるを得なかった、と涙ながらに供述した。

出会い系アプリ犯罪に詳しい染川智子弁護士は「非常によくあることだと思います。
文字上のやり取りにすぎませんので答えを返すほうも、答えをほしがっている方はどういう答えを求めるか分かっていて優しい言葉をかけてあげられるし、自分の求めている人はこの人だと思い込みやすい傾向はあると思います」と説明する。

警察庁の統計では、出会い系やSNSがきっかけで、中高生が犯罪被害にあう件数は年々増加している。染川弁護士は「理想の相手を求める若い相手や、孤独な方の心境に付け込んで、お金を稼ぐ手段として悪用されてしまうことは非常に多い」と警告する。

出会い系アプリをきっかけに、大切な子どもを死なせてしまった鈴木被告。法廷では何度も涙を流し、大島受刑者とさえ出会わなければと悔やんだ様子だったが、子どもを放置した罪は重く、懲役5年が言い渡された。