大阪府内初の大深度地下、来年度にも着手
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32665370V00C18A7LKA000/
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 40メートルより深い「大深度地下」を利用する大阪府内で初となる工事が2019年度にも始まる。
大阪府が寝屋川の洪水を防ぐため、大雨を地下に流すトンネルを建設する事業だ。
当初は大阪市が建設する市道の地下を通す計画だったが、
道路整備のメドが立たないため、土地所有者の補償が原則要らない大深度地下を活用する。

 府は「寝屋川北部地下河川事業」(14.3キロ)に関する大深度地下利用の認可を2月末に国交省に申請済みだ。
未着工区間である大阪市都島区の大川(旧淀川)と鶴見緑地間の4.6キロのうち計2.2キロが対象。
18年度中の認可を見込んでいる。最も深い場所で地下70メートルを利用する。

 同地下河川事業は鶴見緑地から寝屋川市までの6.6キロは完成済みで、鶴見緑地から門真市までの3.1キロは着手済み。
同事業を含む寝屋川流域総合治水対策の事業費は12年時点の8654億円から、大深度地下にすることで151億円増える。
消費増税もあり、トータルでは223億円増の8877億円を見込む。