丸栄 跡地再開発、遅れも 興和社長、27年完成「厳しい」
https://mainichi.jp/articles/20180522/ddq/008/020/003000c
6月末に閉店する老舗百貨店「丸栄」(名古屋市中区)を巡り、親会社の医薬品製造・興和(名古屋市)
の三輪芳弘社長は21日、丸栄跡地と興和所有の周辺ビル2棟を含めた一体的な再開発について、
一部地権者との交渉難航などから、2027年を目標とする完成時期の遅れや再開発構想自体の見直しの可能性に言及した。
丸栄の建物は歴史があり貴重として日本建築学会が保存・活用を求めているが、
三輪社長は9月に解体工事を始めると表明した。
名古屋市内で決算記者会見した三輪社長は、丸栄跡地を含む栄地区の一体的再開発によるスマートタウン構想について
「大きなものを造ろうと思うと10年はかかり27年はちょっと厳しい」と述べた。
構想自体に関しても「(交渉の進展状況によっては)ばらばらの再開発も考えないといけない」と述べた。
丸栄の建物に対しては「耐震性に問題があり、安全が最優先。残す予定はない」と話した。
解体工事完了は20年初めごろの見通し。

中性脂肪減薬発売遅れ…興和、3年ぶり赤字
https://www.sankei.com/west/news/180521/wst1805210054-n1.html
医薬品製造などを手掛ける興和(名古屋市)が21日発表した平成30年3月期連結決算は、
最終損益が11億円の赤字(前期は25億円の黒字)となった。赤字は3年ぶり。
中性脂肪を減少させる薬の発売が予定より約1年遅れたことや、
傘下の百貨店「丸栄」の閉店に伴う損失を100億円規模で計上したことが響いた。
売上高は前期比22・9%増の4343億円。買収した江守商事(福井市)を連結決算の対象に含めたため伸びた。
31年3月期業績は売上高が7・1%増の4650億円、最終損益は28億円の黒字を見込んでいる。