【大阪、愛知に抜かれた GDPの都道府県版 3位転落】
2018年3月10日(土)

 国内総生産(GDP)の都道府県版「県内総生産」で、
東京に次いで全国2位を維持してきた大阪府が初めて
愛知県に抜かれた。GDPの算出基準が変わった影響
が大きいという。

 大阪府が9日に発表した2015年度の府内総生産は
39兆1069億円。前年度比2.4%増だが、愛知県の県内
総生産39兆5593億円と比べると、約4500億円下回った。

 内閣府によると、今回の15年度の発表分から県内総
生産の算出基準が国際基準に合わせて改定され、新た
に企業の研究開発費用などが算入された。
 このため、トヨタ自動車をはじめ、製造業が盛んな愛知
の数値が大幅に伸びたとみられる。

 大阪府によると、統計を取り始めた19650年度以降、
大阪は東京に次ぐ2位の座を守ってきた。

 府幹部は「ショッキングだ。大企業が中心の愛知と、中小
企業が多いが出てしまった」と語った。