>>234
「東京の」企業が調査した「センシュアス・シティ(官能的な都市)調査」というのがある。

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今回の調査の最大の目的は、「都市における官能的な体験の実際をつかむ」という点にある。
我々が展望したのは、例えば保育所や図書館の数のような「公共施設の整備状況」や、
合成特殊出生率や犯罪率、高齢者人口比率といった「人口データ」などの客観的な指標で把握される都市ではなく、
かといって「あなたは◯◯市の教育施策についてどの程度満足していますか」といった、固定的な指標に対する主観的評価で描写される都市でもない。

都市に住み、暮らす人が、日常どのような体験をし、どのように都市を感じ、どのような気持ちで過ごし、
どのように愛着を持つのかを、素手で鷲掴みするように把握できないか。
昨今、マーケティングの分野で「体験」と呼ばれている概念を、リアルな納得感とともに、都市について展開できないか。
それらの「体験」を積み上げる方法で、都市の実相を可視化できないか。
そうした調査目的を達成するには、都市評価の基準策定に加えて、都市評価の具体的な項目(選択肢)を、どの水準で設定できるかが極めて重要である。

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しかし、これはあくまでも「官能的な都市」の調査で「都会的」とはかけ離れた項目が含まれている。
そこで、8カテゴリー、それぞれ4分野の32項目の中から「都会的」なものと考えられる18項目を抽出して総合ランキングと偏差値を作成した。
その結果がこれ。東京が多いが、大阪の都心部がガッツリ上位に食い込んだ。

総合ランキング
..1 大阪市北区       1,377.2  76.5
..2 文京区         1,319.6  73.3
..3 大阪市中央区      1,271.3  70.6
..4 目黒区         1,258.4  69.9
..5 台東区         1,245.8  69.2
..6 大阪市西区       1,233.1  68.5
..7 港区          1,229.5  68.3
..8 武蔵野市        1,215.1  67.5
..9 千代田区        1,203.2  66.8
10 渋谷区         1,170.2  65.0


内訳のランキングを出してもいいけど、18連投することになるから結構面倒くさい。