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世界の巨匠を大阪へ呼べ

 「大阪で新作の撮影を構想中だがロケは可能か?」

 トム・クルーズ主演のハリウッド・アクション大作「ミッション・インポッシブル2」などで知られるウー監督のエージェントから、福原さんに連絡が入ったのは平成27年秋。

 新作の構想とは、ウー監督が敬愛する高倉健主演の名作「君よ憤怒の河を渉れ」(昭和51年)をオマージュしたリメーク作だった。

 香港ノワール(犯罪映画)の傑作「男たちの挽歌」シリーズでチョウ・ユンファが演じた二丁拳銃の銃撃戦や、「ミッション−」でクルーズが演じたバイクの追跡シーンなど斬新なアクションを得意とするウー監督。

 それだけに福原さんは「これまで大阪で行われた邦画のロケとは違い、かつてない大掛かりな撮影になることが予想されました」と振り返る。