ボルドーといえば、フランス最大のワインの産地として
世界中にその名を知らしめている

歴史的な街に21世紀になって登場したのが
流線型ボディの路面電車(トラム)
窓を大きくとったガラスとメタルの無機的な質感が
石造りの古い街並みとなぜか溶け合っている

この電車がすっきりと未来的な印象なのは、
路面電車につきものの架線や架線橋がないから
車輪が走行する2本のレールの真ん中にもう1本
給電のためのレールがあり、車体が触れたときだけ
電気が通るしくみになっている

このしくみは、架線から給電する旧来の方法より費用がかかる
だが、交通渋滞の緩和や、環境保護を目的に路面電車の
導入が決定されたときボルドーは、
コストより景観の美しさを守ることを選んだ