住みやすくないけど人気「横浜」の圧倒的引力
「住みたい街」と「住みやすい街」の違いは?

ここ10年ほどで住む場所を選ぶ際、利便性に加えて住みやすさ、特に子どもの医療費助成や保育園の入りやすさなどの公共サービスの充実ぶりを判断基準にする人が増えた。
どうせ住むなら、助成などがあるまちがお得という考え方だが、本当に人は、住みやすさだけで住む街を選んでいるのだろうか。

夏に聞いた熊谷俊人千葉市長の言葉が気になっていた。たとえば、子育て世帯の住みやすさだけで「住みたい街」を考えた場合、神奈川県横浜市は選ばれない可能性が高い。
が、SUUMOによる「住みたい街ランキング2017」では、横浜は総合3位にランクイン(前年も3位)。「横浜に住んでいる」と聞くと、なんとなくうらやましいように思う人も少なくないだろう。

さて、ほかにないものがどれだけあるかが、「街の魅力」には必須になるわけだが、横浜市にはこの要素にあふれていることがわかる。
今回のPR合戦には出てこなかったが、横浜市には、歴史ある建物、中華街、洋館、港、海辺の公園など、目に見えるモノだけでも、ほかの都市にないものがたくさんある。

データで見ても、横浜市は強い。今回のプレゼンでも人口第1位に始まり、ブランド総合研究所の「地域ブランド調査」4位から「市区町村の魅力度ランキング」5位、
「居住意欲度」1位(いずれも2016年)、生活ガイド.comによる「全国住みたい街ランキング」第1位(2016年)……とまぶしいほどだ。
ほかににないブランド力や利便性があるから、人は住みにくいとしても横浜に惹きつけられているわけである。