いまは福島・郡山市で避難生活を送っている、福島原発の地元・富岡町の住民はこういう。

「昔は何もないとこだった。そんな町が原発のおかげで立派になったんだ。石のでこぼこ道が立派な舗装道路になり、建物も新しくなった。学校、図書館、公園、体育館役場…ほとんどの施設が原発の交付金で整いました」

さらに原発は雇用を生み、原発で働く人たちを相手に商売する人たちも潤った。「周辺の町の人たちも含めて、原発で働いている人は多いんだよ。原発関係者はどこの家にも1人か2人はいるよ。
原発関係者を相手に商売をしている飲食店などを含めれば、おれたちのほとんどが原発に食べさせてもらってるといっていいよ」(別の住民)