2008年に「世界の都市総合力ランキング(GPCI)」を発表して以降、4位を維持し続けてきた東京が遂に3位となった。
これは、明らかに良いシグナルである。今回の結果は、国家戦略特区などによる種々の改革の効果が出てきたと言える一方で、アベノミクスを背景としたマクロ経済効果(円安など)の影響に依るところも大きい。
世界3位という結果を決定的なものとし、東京オリンピックに向けて更なる高みを目指していくためには、
今以上の規制改革が求められる。東京都における28の国家戦略特区プロジェクトをはじめとした民間主導の好循環へと繋げていくための東京の挑戦は、今まさに始まったばかりである。
竹中 平蔵
東洋大学教授
慶應義塾大学名誉教授
森記念財団都市戦略研究所所長