安政6(1859)年の開港以来、日本の玄関口として発展してきた横浜には、
明治維新後、京都から東京に居を移した明治天皇が度々訪れ、
日本の近代化を見守った

明治天皇は明治元(1868)年9月20日、
東京に向かうため京都御所を出発
横浜市域を通過したのは、
10月11日から12日にかけてのことだったという
(1872)年9月12日には、新橋−横浜間の鉄道が開通
横浜駅で開かれた鉄道開業式に臨席するため、汽車で来浜している

(1875)年には明治天皇が横浜港を利用する際の休憩所として、
現在の横浜市西区宮崎町付近に横浜御用邸が設置されている
これは宮内省が三井組の所有地と洋館を買い上げて設置したもので、
当初は正式名称がなかったことから、
地名にちなんで「伊勢山離宮」と呼ばれ、
(1881)年になって正式に横浜御用邸と命名された