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■中部空港周辺「高層ビル建設、後押しを」

 愛知県は中部国際空港(愛知県常滑市)の周辺で従来より高いビルを建設しやすくするように国に申請する。
同県常滑市と共同で中部国際空港島(滑走路部分を除く)とその対岸にある地域の約378ヘクタールを、都市再
生特別措置法に基づく「都市再生緊急整備地域」に指定するよう国に申し出をすると17日に発表した。

 空港島の対岸地域は県企業庁の分譲地や常滑市民病院跡、INAX(現LIXILグループ)の工場跡地などが含
まれる。閣議決定などを経て早ければ夏ごろに整備地域に指定される。国が指定すると高層ビルを建てやすく
なり、民間の開発投資を後押しできる。

 指定を受けると開発事業者が容積率などの緩和といった特例や不動産取得税の控除などが受けられる。今回
の地域の大半は現在、容積率が200〜500%。事業者の提案を受け、県が「都市再生特別地区」に指定すると容
積率の上限がなくなる。ただ航空法などの高さ制限は受ける。

 すでに県内では名古屋市内の3地域(570ヘクタール)が整備地域に指定された。この制度を活用し、名古屋駅
前の高層ビル「ミッドランドスクエア」は約1400%という高い容積率を実現した。

http://www.nikkei.com/content/pic/20170418/96958A9E93819496E3E59AE3828DE3E5E2E6E0E2E3E59EEBE3E2E2E2-DSXKZO1541227017042017L91000-PB1-4.jpg