大阪は中国人旅行者や韓国人旅行者のおかげで
府内GNPを維持できて、面目を保っているが、
大阪への海外旅行者のほとんどが、東京や京都はの旅行のついでに行っている観光客であるから、
(国内向けならともかく、海外向けに「食い倒れの町」とか言ってもピンと来ない。大阪独自の海外への売りというのは実はあまり無い)
日本より海外旅行者数が多かった韓国が、たった2年で日本に大きく抜かれたように簡単に数字が変わる可能性がある。

たとえば、名古屋や愛知県は、
京都より寺院数が多く、その中には、日本で唯一の本物の仏舎利がある大寺院(日泰寺)や本物のチベット寺院など特徴ある寺院が数あるが
全く海外向けに(国内向けにも)宣伝していない。
織田・豊臣・徳川だけでなく、加藤清正、福島正則、前田利家、山内一豊など時代劇の主役級の戦国大名を多数輩出しているが、
サムライ誕生の町などとして観光誘致も全くしていない。
世界遺産の白川郷や伊勢神宮に行くにも名古屋を起点にすると便利だが、そういう宣伝も全くしていない。
宣伝を全くしていないのは、
名古屋・愛知県が工業出荷高が断トツ日本一という豊かな地域で、
観光収入獲得に躍起になる必要が全くなかったから。
なので、方針だけ変えれば、名古屋・愛知県の海外旅行者数は簡単に増える。

いつまでも海外旅行者が東京や京都のついでに来てくれるとは限らない。
(というか、名古屋に泊まれば、東京と京都の双方に行き来しやすいが、それも名古屋は宣伝していない)

また、海外旅行者で潤っているのは大阪市だけで、大阪市と府内の大阪市以外の市町との格差はむしろ拡大している。
関西は、一人だけトッププレイヤーがいる弱小チームになってしまう。