αシノドスに「東京一極集中の弊害」論のウソについての僕速水のインタビューが掲載されてます。
http://synodos.jp/info/17542

いまの日本の人口政策は、東京への人口一極集中を食い止めて、地方の都市に人口を分散させようという方向で進んでいます。
でも、都市中心部への一極集中という現象は、世界的に起こっていることなので、政策でそれが止まるみたいなことは、ナンセンスなことなんです。

こうした「人口拡散」の議論を引っ張っているのは、日本創成会議だったり、その座長でもある増田ェ也氏の編著でベストセラー書『地方消滅―東京一極集中が招く人口急減』でもある。

この中に対談相手として登場する経済学者の藻谷浩介が提唱する「里山資本主義」も、アンチ都市集中を標榜するコンセプトです。
これらは、裏には「嫌経済成長」であったり「反資本主義」といった、経済原理を無視したような真っ当な政策議論以前の、非科学的な感情が混在しているとしか思えない部分がある。

日本創成会議のそもそもの趣旨は、東京の代わりに地方の中規模都市に人口を集中させろというものでしたが、気づくとそれを受けて進んでいる「地方創生」という政策は、単に分散、ばらまきにしか見えないものになっている。

基本的に、僕の本はこれらの反都市派への反論です。