ダントツ人気は積水ハウス案/うめきた2期開発案、勝手に選考会!
第1回ビルブロガー会議[2015年07月20日]

http://www.constnews.com/?p=14499

17日に開いた「第1回ビルブロガー会議」では、会場参加型のイベントとして、うめきた2期区域の民間提案優秀提案20作品を対象に、「勝手に選考会!」を実施しました。
20作品について簡単な紹介の後、参加者全員にどの案が優れているかを投票していただきました。
その結果、第1位は他を大きく引き離し、積水ハウスの提案が選ばれました。


1位の積水ハウス案は28票中10票を獲得し、ダントツの1位となりました。その理由は、「緑をテーマとする案は多いが、新梅田シティの実績がある積水ハウスに期待」、
「ビルスペックの高い梅田スカイビルのデメリットは立地のみ。積水ハウスで梅田スカイビルを含めた開発をしてほしい」、「周囲との釣り合い。
持続可能そうな緑が良い」、「個人的に水の上にある桜の通りを見てみたい。水と緑のコントラストが素晴らしい」などでした。
梅田のランドマークである梅田スカイビルとの一体的な開発に期待する声が多く寄せられました。

第2位は、大林組案、オリックス不動産案、日本設計・ランドスケープ・プラス設計共同体案の3者で、いずれも3票でした。
大林組案は「奇をてらうことなく、地上空間との調和が図られている」、オリックス不動産案は「船の帆のようなデザイン。
(東京・勝どきの)THE TOKYO TOWERSなどでも使っていて、オリックス好きなのかなと思う」などの意見が寄せられました。
円筒形のツインタワーが特徴の日本設計・ランドスケープ・プラス設計共同体案は「ランドマーク性の高い超高層ビルなので」、
「他のどのビルよりもずば抜けたビルが2本、梅田の景色を引き締める良い案」、「緑だけではもったいない。
名古屋のツインタワーを超えるようなビルがグッド」との理由でした。一方で、現状の航空法の高さ制限では実現は難しいとの指摘もありました。

第5位は阪急電鉄案、大和ハウスグループ案、野村不動産案、鹿島建設案の4者が各2票で同率でした。
阪急電鉄案は「高層ビル+緑色+医療というコンセプト」や「同じ建物をつくるならばテーマをはっきりすべき」、
鹿島建設案は「駅前第1ビルから第3ビルの建て替えができる」、「緑化重視」などの理由が寄せられました。

第9位は竹中工務店案で「梅田スカイビルという既存のランドマークを有効活用していて、後々の需要に応じてビルを建てられそうで良い」との評価でした。

うめきた2期区域の民間提案優秀提案は、大阪府市や地元経済団体で構成する「うめきた2期区域民間提案募集実行委員会」が2014年3月に公表した。
総合的に優秀な提案として10者、プランニングやデザインなどが優秀な提案として10者を選んだ。
提案書は40者が提出していた。「うめきた2期区域民間提案募集実行委員会 審査会」(委員長・安藤忠雄東大名誉教授)が審査した。

【投票結果(全28票)】
1位=積水ハウス案(10票)
2位=大林組案、オリックス不動産案、日本設計・ランドスケープ・プラス設計共同体案(各3票)
5位=阪急電鉄案、大和ハウスグループ案、野村不動産案、鹿島建設案(各2票)
9位=竹中工務店案(1票)