東日本は独立したいですよね。
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日本書紀より
東の国の人々は性質が凶暴で乱暴ばかりしている。
国を治める人がいないので、領地争いばかりしている。
山には悪い神、野には悪い鬼が住んで、道を通る人に悪いことをしたり、苦しめたりしている。
中でも最も強いのが蝦夷(えみし)である。蝦夷は男と女が雑居して暮し、親子の礼儀を知らない。
冬は穴に住み、夏は木の上で暮らしている。
獣の皮を着て動物の血を好み、兄弟は中が悪くて争ってばかりいる。
山を登るときは鳥のように速く、獣のように野原を駈けまわっている。
人から恩を受けてもすぐに忘れるが、人に恨みを持つと必ず仕返しをする。
自分の身を守ったり、仕返しをするためいつも頭の髪に矢を差し、刀を隠し持っている。
仲間を集めては、朝廷の国境に侵入して農家の仕事を邪魔し、
人を襲っては物を奪ったりして人々を苦しめている。
征伐するため兵士を差し向けると、草に隠れたり、山に逃げたりして、なかなか討つことができない 東国=流刑地
十世紀初頭に成立した「延喜式」には、犯罪を犯した者が流される地域をその罪の軽重により、遠流・中流・近流と京都からの距離により、三地域に分類している。
ここに見られる遠流の諸国は伊豆・安房・常陸・隠岐・土佐の諸国である。中流地は信濃・伊予の両国であり、近流地は安芸と越前である。
古代においては罪が穢れと意識されていたことにより、遠流地は穢れの追放場所として意識されていた。東国については伊豆・安房・常陸あたりが穢れ地であり、国家の周辺地として意識されていたものとみなされる。
王都である平安京から離れれば離れるほど王権は弱くなり、穢れが強くなるという観念が古代・中世には強く存在していた。東国(坂東)の入り口である伊豆国は境界の地であり流罪の国としても有名である。
源頼朝をはじめとして伊豆に流された「犯罪者」は数多く存在した。畿内では伊豆は鬼が出現すると信じられていた説も有り、異類異型が出没する地域とみられていた。伊豆の国以遠の東国の諸国については推して知るべしである。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています