「中京都」構想は平行線に 河村市長、知事と会談

 名古屋市の河村たかし市長は九日の定例会見で、大村秀章知事と選挙の共同公約に掲げた「中京都」構想の議論が
停滞していることで大村知事と先週会談したが、平行線に終わったことを明かした。「どういうふうに中京都をとらえるか
について、(知事が)議論してもいいということになれば、すぐに(議論する会合を)開きます」と、意見が隔たる大村知事を
批判した。主な発言は以下の通り。

 −中京都構想の関連で先週、大村知事に電話したというが。
 直接会って話はしました。なかなか埋まらんですね、溝は。中京都は、名古屋市と愛知県を合体して司令塔を一つでやっていく、
物理的なこの土地をそのまま一体にするということだけを言ったつもりはないし。それはおかしいですよ。
 (近隣市町村と四百万人規模の大都市圏を目指す「尾張名古屋共和国」のあり方を議論する)第三回の考える会を七月三十一日に
南知多町で開催します。過去二回は、多くの首長さんに参加いただき、自然発生的な一体感を感じた。今回も、私が直接全員に
電話しました。どういうことが一緒にできて、どういうことが難しくて課題なのか議論したい。

 −大阪維新の会が消費税の地方税化を打ち出した。同調できるか。
 全然問題ないですよ。私ももともと言っていたこと。国をもっと景気に敏感にさせるようにして、不景気になったら国の税収が
どかんと落ちるようにしたらいいんですよ。三割自治、全額上納システムをやめて、いったん独立採算にしてみる。

 −国が尖閣諸島の国有化方針を打ち出した。
 遅ればせですわ。(東京都知事の石原)慎太郎さん、あんだけ頑張ってお金が集まった時に、うち(国)が買いましょう言うのは、
ちょっとえらないかと。(尖閣購入を)最初に言った慎太郎さんの勇気をね、大事にすべきだと思いますね。

 −名古屋城のシカはかなり数が減って、(内堀の別の場所に)引っ越すことになった。
 (産まれたばかりの子ジカを)カラスが食ったらしいな。都会のカラスをどうするか、大問題だな。

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20120710/CK2012071002000038.html