「県をのみ込む格好で中京都に」 河村市長

 名古屋市の河村たかし市長は21日、市域拡大で400万人都市を目指す「尾張名古屋共和国」構想に関して、
「共和国が県をのみ込む格好で『中京都』になっていくイメージを抱いている」と述べた。市議会の大都市・行財政改
革制度特別委員会で、大村秀章知事と共同公約に掲げた「中京都」構想との整合性について答えた。
 近隣市町村の首長らと意見交換する2回目の会合を4月上旬に名古屋城で開く考えで、「都市圏からすると、旧尾張藩の
範囲が無理のない姿ではないか。秋口ぐらいには共和国のイメージをつかめるものにしたい」とも述べた。
 市営バス路線の延伸を求める蟹江町の事例を引き合いに、名古屋市と近隣市町村を結ぶ公共交通網の検討に意欲を示して
「道路や地下鉄、バスなど『すべての道はローマに通ず』と言うように、一緒に考えていく中心的な課題になる」と言及した。
 河村市長は委員会終了後、「共和国が中京都になるなら大村知事にも市町村との会合に参加を求めるか」と記者団に問われ、
「それはそれで時がたてば、ということ。まずは現場からの盛り上げが必要」と答えた。

http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20120322/CK2012032202000111.html