2021年8月29日 9時00分
最大30万円の支援金、なぜ低調 国想定の約1割
https://www.asahi.com/articles/ASP8W6WGBP8SUTFL004.html

政府が7月から支給を始めた「生活困窮者自立支援金」が出だしから低調だ。
1世帯最大30万円を受け取れるが、7月末時点の支給決定件数は国の想定の
約1割にとどまる。支給事務を担う自治体からは「支給要件が厳しすぎる」と
いった声が出ている。

厚生労働省は、特例貸し付けの利用額が1兆円を超えたことなどを踏まえ、
支援金の対象世帯を20万世帯と見込んで約589億円の予算を確保した。

これに対し、7月末時点の申請件数は全国で3万8366件。
このうち支給決定は1万9595件、9億8110万円だった。

担当者は「かなり準備したのに、思った以上に申請がなく、肩すかしのようだ。
厳しすぎる要件の見直しが必要だ」と話す。