>>76
カップルや夫婦とかの男女で薬物疑惑がある場合に、男の方だけ先に身体捜索令状を突きつけることが多いのは、合理的な理由があるからであって、男性差別とは言えないんじゃないか。
捜査官の大部分が男だというのがその理由。
捜索した結果シロだった場合に、プライバシー侵害として訴えられるリスクが少ないから。
身体の捜索令状を執行する場合、隠し持ってないかを調べるから被疑者は丸裸にされ、尿の採取ではすり替え防止のため捜査官に目視されながら尿を出す必要がある。

男性であれば同性の捜査官達の前だから全裸をさらしてもたいした苦痛はなく、採尿も男子トイレは元々個室じゃないから、目視されるのも日常の排尿場面とあまり変わらない態様になる。
その点、女性の身体を捜索する令状の行使は、規則では女性の立会いを要するとしているがほとんどの場合、女性は一人だけで他は多数の男性捜査官。
それも、急を要する場合は女性の立会いなしでも執行できるとされているから、男性捜査官しかいない場所で女性が全裸をさらして捜索を受けることもある。
採尿に関しても、女子トイレは個室の構造だから、目視が必要な採尿では女性に個室の中を公開してもらう必要がある。
個室のドアを閉められないプライバシーの崩壊した女子トイレにおいて、女性被疑者は個室の中をさらしながらの尿採取を余儀なくされる。

そのため、結果がシロだった場合にプライバシー侵害の訴訟を警察に対して提起するのはほとんどが女性で、64のように警視庁が敗訴したケースもある。
だから、警察は女性(特に若い女性)に対して身体捜索令状を出すのには慎重で、男女で疑いがある場合はまずは男性だけ身体捜索令状を執行するのであって、
それで十分な証拠を確保した上で、女についても容疑が確信に至ってはじめて女に対しても執行することが多い。
何の根拠もない男性差別とは異なる。