1. 「平均余命の誤解」への反論(対361・365氏)
【反論要旨】 半数は平均より長生きするのだから、平均を基準にするのは合理的だ。
再反論:年金は「期待値」ではなく「キャッシュフロー」の問題である
統計学的に「半数が平均を超える」のは事実ですが、それは**「自分がその半数に入る保証」**にはなりません。
* 生存の非対称性: 80歳で逆転する場合、81歳で亡くなれば「勝ち」はわずか1年分ですが、70歳で亡くなれば「負け」は10年分に及びます。
* リスクヘッジの考え方: 資産形成が十分な人にとって、年金は「長生きリスクへの保険」ですが、現役時代の貯蓄が少ない人や、60代で資金が必要な人にとって、年金は「今を生きるための原資」です。統計上の「平均」という架空の人物に合わせるより、**「確実に受け取れる今」**を優先するのは、個人の生存戦略として極めて合理的です。
2. 「生涯24%減額は不釣り合い」への反論(対363氏)
【反論要旨】 5年早くもらう代償として生涯24%減は損すぎる。
再反論:「額面の24%」と「手取りの差」は一致しない
363氏は「額面」の数字に囚われすぎています。日本の社会保障制度には**「累進性」と「低所得者優遇」**という強力な調整機能があります。
* 実質手取りの逆転: 繰り下げて年金額を増やすと、所得税・住民税・国民健康保険料・介護保険料がすべて連動して跳ね上がります。
* 非課税世帯のボーナス: 繰り上げ受給で所得を抑え「住民税非課税世帯」に留まることで、自治体からの給付金、医療費の自己負担上限額(高額療養費制度)の優遇、介護保険料の劇的な減額を受けられる場合があります。
> 結論: 額面が24%減っても、可処分所得(自由に使える金)ベースでは差が10~15%程度まで圧縮されるケースが多く、「24%のダメージ」という主張は誇大広告です。
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3. 「運用成果は保証されていない」への反論(対363・364氏)
【反論要旨】 運用なんて不確実。YouTubeの情報を鵜呑みにした浅慮な判断だ。
再反論:インフレ下では「待機」こそが最大のリスクである
国が運用成果を保証していないのは「待機」している間も同じです。
* マクロ経済スライドの罠: 年金は物価スライドしますが、実際には「マクロ経済スライド」によって、物価上昇率よりも受給額の伸びが抑えられます。つまり、「将来もらえる増額された円」は、今より価値が目減りしている可能性が高いのです。
* 資本効率: 60歳で受け取った年金を新NISA等の非課税枠で全世界株式などに投じた場合、過去の統計的な期待リターン(年4~5%程度)を考慮すれば、80歳時点での総資産額で65歳開始組を圧倒する可能性は十分にあります。これを「浅慮」と切り捨てるのは、複利の効果と通貨価値の変動を無視した、保守的すぎる(あるいは不勉強な)見方です。
4. 「0.4%減額は制度上の数字に過ぎない」への反論(対362氏)
【反論要旨】 0.4%(年4.8%)は単なるルールであり、合理性の証明ではない。
再反論:無リスクで「年利4.8%」のキャッシュフローを生む代替案があるか?
制度設計がどうあれ、利用者から見れば「今受け取る権利を行使するかどうか」の選択です。
60歳から受給するということは、国から「生涯続く一定のキャッシュフロー」を前倒しで引き出す行為です。もしこれが民間金融機関の年金保険であれば、早期解約や前倒し受給にはもっと厳しいペナルティが課されるのが通常です。
「0.4%という数字が数学的正解ではない」という指摘は、単なる揚げ足取りに過ぎません。利用者に提示されている**「現状のルール」の中で、自身の健康状態、資産状況、インフレ期待を考慮して最適解を選ぶこと**こそが真の合理性です。
まとめ:批判派が見落としている「最大の損失」
361~365氏の反論は、常に**「自分が死ぬまで健康で、お金を自由に使える」**という前提に立っています。しかし、80歳を過ぎてから増えた数万円を手にする喜びと、60代の元気なうちに使う数万円の価値は等価ではありません。
> 「長生きして得をする」ために今を犠牲にするのは、一種の宗教的な禁欲主義です。「不確実な未来の数字」よりも「確実な現在のキャッシュフロー」を重視することは、ファイナンスの基礎(現在価値の最大化)に則った、極めて賢明な判断と言えます。
探検
年金を繰り上げ受給してる人、する人 Part.12
2026/01/31(土) 09:11:13.63ID:5E7hln2s
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