もう一度、『太陽がいっぱい』。
下記のブログが参考になった。

https://cinemore.jp/jp/erudition/2089/article_2090_p1.html
読むと映画が観たくなる! CINEMORE

『太陽がいっぱい』太陽に背いた男トム・リプリーが身を滅ぼすまでのピカレスク・ロマン

PAGES 1-4

太陽がいっぱい
2021.07.15竹島ルイ

https://cinemore.jp/jp/erudition/2089/article_2090_p4.html#a2090_p4_1
-----------------------------------------------------------------------------
 だが筆者は、彼が悲劇的な結末を迎えてしまうもう一つの理由は、彼が“太陽に背いた男”
だから、と考えている。原題の『Plein soleil』には「真昼間」という意味もあるが、
彼がフィリップの殺人に及んだのは、まさしく正午の12時だった(リプリーが所有していた
懐中時計が示していた時間に注意)。罪深いことに彼は、太陽が燦々と照りつけるなかで、
神こと太陽が下界をはっきりと見下ろすなかで、凶行に及んだのである。
 その瞬間、彼は罪人として罰せられる運命を背負った。フィリップのひどい悪戯によって
リプリーはボートに置き去りにされ、直射日光で全身に火傷を負ってしまう。そして照り
つける太陽を一身に浴びて、「太陽がいっぱいだ。今までで最高の気分だよ」と恍惚の表情を
浮かべる直後に、自らが犯した罪が発覚する。やや文学的な推論だが、『太陽がいっぱい』
は「太陽に背いた男が罪を罰せられる物語」とも解釈できるのだ。
-----------------------------------------------------------------------------