介護費用や、徘徊老人による事故の賠償責任など、老いた親を持つ子供に降りかかるコストとリスクは大きな
社会問題となっている。この難題に対し、新著『もう親を捨てるしかない』(幻冬舎新書)で「親を捨てる」という
衝撃的な問題提起を行なったのが、宗教学者の島田裕巳氏だ。

そもそも“親孝行”という考え方は中国から流入してきた儒教思想で、決して普遍的な価値観ではありません。

今はその価値観を支える社会基盤である“受け継がれてきた家”がなくなっているから、親孝行を実践しようとしても
無理なのです。育ててもらった恩はあっても、果たして自分を犠牲にしてまで親の介護をする必要があるのか。
根本から問い直す必要がある

http://www.news-postseven.com/archives/20160607_418319.html