高齢者に対する奈良市の優遇制度の見直しを進めてきた委員会は、年間２０００円で
路線バスが乗り放題になる現在の制度を、バスに乗るたびに一定の金額を支払う形に
改めることなどを提言しました。
委員会の委員長を務める大阪体育大学の間哲朗教授が奈良市の藤原市長に提出した
提言には、年間２０００円を払えば路線バスが乗り放題になる現在の制度を乗る度に
一定の負担金を支払う制度に改めることや、月１５回まで無料の銭湯も利用の度に
一定の金額を支払うようにすること、また映画館の入場を年２０回まで無料としている
制度は廃止することを盛り込んでいます。
７０歳以上を対象にしたこれらの優遇制度について、奈良市は財政難を理由に委員会を
設けて見直しの議論を進めてきました。
提言を受けた藤原市長は「見直しは長年の課題だった。提言をもとに新たな制度を作りたい」
と話していました。
また間委員長は「長年親しまれてきた制度だが財政難の中で安定的に続けられる制度を新たに作ってほしい」
と話していました。奈良市は、提言をもとに作る新しい制度を来年１０月から導入することにしています。
http://www.nhk.or.jp/nara/lnews/05.html
