アイドルとして活躍する声優ユニットといえば、どのグループを思い浮かべるだろうか。
アイドルをテーマにした作品に登場するグループを思い浮かべる人も多いだろう。アイドルプロデュースをテーマにした『THE IDOLM@STER』シリーズや『ラブライブ！』に登場するμ’sなど、アイドルを取り上げたメディアミックス作品に登場するキャラクターを演じている声優が実際にステージに立ち、パフォーマンスを行う形のライブも10年近く前から増えている印象だ。声のプロフェッショナルである声優と、自身の歌声や声色のキャラクターが一つの魅力となるアイドルの相性が良いのは言うまでもない。
そういった、アニメやゲームに紐づいた形でアイドルグループとして活躍する声優たちの人気は、今や作品のコアなファンに留まらない。この夏は『アイドルマスターシャイニーカラーズ』や『ウマ娘 プリティーダービー』が大規模アイドルフェスである『TOKYO IDOL FESTIVAL 2022』に出演。作品のファンだけでなく、アイドルファンからも親しまれているのが分かる。
そのほか、役の一環ではなく、自身の名義で行う声優アイドルグループの活動も多岐にわたっている。
2012年結成のi☆Risは、声優がアイドルとしての側面を持って活動を行うようになった、先駆けのような存在だ。2016年に日本武道館での単独ライブを行っており、今年11月には10周年ライブの開催も決定している。全員が音楽ゲーム『プリパラ』や『メタルマックス4 月光のディーヴァ』にて声優として出演しているほか、久保田未夢は『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』（TOKYO MXほか）への出演、若井友希や芹澤優はソロアーティストとしても精力的に活動しており、グループ活動以外にも声優やアーティストとして活躍中だ。声優としても、アイドルとしても、長く活動する声優アイドルグループの道を切り拓いた存在である。
林鼓子・森嶋優花・厚木那奈美によるRun Girls, Run！はアニメ『Wake Up, Girls!新章』（テレビ東京ほか）のユニットとして2017年にデビュー。アニメ放送後には、『キラッとプリ☆チャン』（テレビ東京系）などの作品にも声優として出演している。元々声優志望だったというメンバーの厚木那奈美は、前述のi☆Risを知ったことで歌って踊る声優になりたいと思いオーディションを受けたという（※1）。彼女たちは惜しくも2023年3月での解散が決まっているが、声優のアイドルユニットとしてi☆Risに続く存在となったのは間違いない。
オリジナルアニメの制作・放送をすることを目的として活動している声優アイドルのGuilDropsは、この夏に新メンバー2名を加え、GuilDrops+としても始動した。新メンバーである上月せれなはアニソン歌手としても活躍の幅を広げており、小泉花恋はソロアイドルとしてのライブ経験も豊富。既存のメンバーが取り組む声優業に加え、ライブに特化したアイドルの小泉、そしてアニソン界にも活躍の幅を広げる上月を加えたことで、より幅広い活躍が見込めるだろう。アニメの制作を目指し声優業に特化したGuilDrops、ライブなどアイドル活動に特化したGuilDrops+のどちらもこれからが楽しみだ。
声優とアイドルに留まらず、さらに要素をミックスすることで新たな道を切り拓くグループも存在する。デジタル声優アイドルとして活動している22/7（読み：ナナブンノニジュウニ）はそのひとつだ。活動は声優自身と2次元のキャラクターの二軸で展開されているが、キャラクターがバーチャルアイドルとして活動したりイベントに出演するなど、キャラクターとリアルメンバーである声優の活動バランスが『ラブライブ!』など既存のメディアミックスとは異なっている。バーチャルとリアルどちらでのライブ活動も行うほか、楽曲のMVも2Dからモーションキャプチャを利用した3D、リアルメンバーによるものまで、2次元と3次元を流動的に行き来しながら活動する。モーションキャプチャ等の技術を使うことで、声優とアイドルの、そしてバーチャルとリアルの懸け橋となっている存在だ。
声優がアイドル活動をする以外にも、声優とアイドルを融合させたグループがいる。声優アイドルとしては例外的な存在だが、指原莉乃がプロデュースする=LOVEは、代々木アニメーション学院による「声優教育」を施した新しい声優アイドル。現在はアイドルとして高い人気を集めているが、声優デビューを果たすメンバーもおり、今後どのような活動を展開していくかにも注目だ。
声優業とアイドル活動のバランスやメンバーの内訳など、様々なスタイルがある現在の声優アイドルグループ。アイドルと声優を取り巻く状況がどのように進化し発展を遂げていくのか、今後も期待したい。
（※1）https://www.famitsu.com/news/201804/29156629.html
リアルサウンド8.24 06:00
https://realsound.jp/2022/08/post-1109946.html
アイドルをテーマにした作品に登場するグループを思い浮かべる人も多いだろう。アイドルプロデュースをテーマにした『THE IDOLM@STER』シリーズや『ラブライブ！』に登場するμ’sなど、アイドルを取り上げたメディアミックス作品に登場するキャラクターを演じている声優が実際にステージに立ち、パフォーマンスを行う形のライブも10年近く前から増えている印象だ。声のプロフェッショナルである声優と、自身の歌声や声色のキャラクターが一つの魅力となるアイドルの相性が良いのは言うまでもない。
そういった、アニメやゲームに紐づいた形でアイドルグループとして活躍する声優たちの人気は、今や作品のコアなファンに留まらない。この夏は『アイドルマスターシャイニーカラーズ』や『ウマ娘 プリティーダービー』が大規模アイドルフェスである『TOKYO IDOL FESTIVAL 2022』に出演。作品のファンだけでなく、アイドルファンからも親しまれているのが分かる。
そのほか、役の一環ではなく、自身の名義で行う声優アイドルグループの活動も多岐にわたっている。
2012年結成のi☆Risは、声優がアイドルとしての側面を持って活動を行うようになった、先駆けのような存在だ。2016年に日本武道館での単独ライブを行っており、今年11月には10周年ライブの開催も決定している。全員が音楽ゲーム『プリパラ』や『メタルマックス4 月光のディーヴァ』にて声優として出演しているほか、久保田未夢は『ラブライブ！虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』（TOKYO MXほか）への出演、若井友希や芹澤優はソロアーティストとしても精力的に活動しており、グループ活動以外にも声優やアーティストとして活躍中だ。声優としても、アイドルとしても、長く活動する声優アイドルグループの道を切り拓いた存在である。
林鼓子・森嶋優花・厚木那奈美によるRun Girls, Run！はアニメ『Wake Up, Girls!新章』（テレビ東京ほか）のユニットとして2017年にデビュー。アニメ放送後には、『キラッとプリ☆チャン』（テレビ東京系）などの作品にも声優として出演している。元々声優志望だったというメンバーの厚木那奈美は、前述のi☆Risを知ったことで歌って踊る声優になりたいと思いオーディションを受けたという（※1）。彼女たちは惜しくも2023年3月での解散が決まっているが、声優のアイドルユニットとしてi☆Risに続く存在となったのは間違いない。
オリジナルアニメの制作・放送をすることを目的として活動している声優アイドルのGuilDropsは、この夏に新メンバー2名を加え、GuilDrops+としても始動した。新メンバーである上月せれなはアニソン歌手としても活躍の幅を広げており、小泉花恋はソロアイドルとしてのライブ経験も豊富。既存のメンバーが取り組む声優業に加え、ライブに特化したアイドルの小泉、そしてアニソン界にも活躍の幅を広げる上月を加えたことで、より幅広い活躍が見込めるだろう。アニメの制作を目指し声優業に特化したGuilDrops、ライブなどアイドル活動に特化したGuilDrops+のどちらもこれからが楽しみだ。
声優とアイドルに留まらず、さらに要素をミックスすることで新たな道を切り拓くグループも存在する。デジタル声優アイドルとして活動している22/7（読み：ナナブンノニジュウニ）はそのひとつだ。活動は声優自身と2次元のキャラクターの二軸で展開されているが、キャラクターがバーチャルアイドルとして活動したりイベントに出演するなど、キャラクターとリアルメンバーである声優の活動バランスが『ラブライブ!』など既存のメディアミックスとは異なっている。バーチャルとリアルどちらでのライブ活動も行うほか、楽曲のMVも2Dからモーションキャプチャを利用した3D、リアルメンバーによるものまで、2次元と3次元を流動的に行き来しながら活動する。モーションキャプチャ等の技術を使うことで、声優とアイドルの、そしてバーチャルとリアルの懸け橋となっている存在だ。
声優がアイドル活動をする以外にも、声優とアイドルを融合させたグループがいる。声優アイドルとしては例外的な存在だが、指原莉乃がプロデュースする=LOVEは、代々木アニメーション学院による「声優教育」を施した新しい声優アイドル。現在はアイドルとして高い人気を集めているが、声優デビューを果たすメンバーもおり、今後どのような活動を展開していくかにも注目だ。
声優業とアイドル活動のバランスやメンバーの内訳など、様々なスタイルがある現在の声優アイドルグループ。アイドルと声優を取り巻く状況がどのように進化し発展を遂げていくのか、今後も期待したい。
（※1）https://www.famitsu.com/news/201804/29156629.html
リアルサウンド8.24 06:00
https://realsound.jp/2022/08/post-1109946.html