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18日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、終値は前日比448円90銭(1.20%)高の3万7845円42銭だった。上げ幅は午前に600円を超え、節目の3万8000円を上回る場面があった。17日の米株高を受け、海外勢による株価指数先物への買いが日経平均を押し上げた。著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米バークシャー・ハザウェイの商社株の買い増しが明らかになり、伊藤忠や三菱商などの商社株に買いが入った。商社と同じバリュー(割安)株とされる銀行や自動車にも物色が広がった。

17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、上げ幅は一時500ドルを超えた。米国の個人消費は底堅いとの受け止めから、消費関連株を物色する動きが広がった。18日の外国為替市場で円相場は1ドル=149円台まで下落し、輸出採算が改善するとの期待からトヨタやホンダ、SUBARUなどの自動車株が買われた。 

バフェット氏の商社株の買い増しでバリュー株買いの流れが加速し、銀行株の代表銘柄である三菱UFJは上場来高値を連日で更新した。日本製鉄などの鉄鋼株も買われた。楽天証券経済研究所の土信田雅之シニアマーケットアナリストは「バフェット氏の商社株買い増しは『日本株は割安』とのメッセージだ。米関税政策への警戒は引き続き重荷だが、欧州株などに比べ出遅れていた日本株への見直しが進む可能性がある」とみていた。

東証株価指数(TOPIX)は5日続伸し、35.44ポイント(1.29%)高の2783.56と1月31日以来の水準で終えた。5日続伸は2024年12月23~27日(5日続伸)以来の長さとなる。JPXプライム150指数は3日続伸し、14.83ポイント(1.25%)高の1203.41で終えた。

東証プライムの売買代金は概算で4兆5850億円、売買高は18億9378万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1287。値下がりは297、横ばいは53だった。

東エレクやアドテストなどの半導体関連が買われ、ファナックや安川電も上昇した。一方、このところ上昇していた三菱重やIHIなどの防衛関連株は下落した。三越伊勢丹や高島屋も売られた。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2025年3月18日 9:08 (2025年3月18日 15:59更新)
日本経済新聞
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