→9月の総合指数とコア指数、前月比0.1%、0.2%上昇か-予想中央値
→中古車価格が上昇に転じるとの予想多数-財のコア価格に影響も

9月の米消費者物価指数(CPI)統計では、中古車など一部の財で価格上昇圧力が見られるものの総合指数、コア指数ともに鈍化が示されるとエコノミストは予想している。

  ブルームバーグが集計したエコノミスト予想中央値によると、CPIの総合指数と、食品とエネルギーを除いたコア指数は先月、前月比でそれぞれ0.1%、0.2%上昇した可能性が高い。両指数ともに8月から伸び率が縮小する見通しだ。
□米CPI、コア指数が予想外に伸び加速-大幅利下げの可能性低下 - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-09-11/SJNEVZDWLU6800

  前年同月比では、総合指数が2.3%上昇と、2021年序盤以来最も低い伸びが予想されている。コア指数は2カ月連続の3.2%上昇が見込まれる。

  予想通りなら、11月の連邦公開市場委員会(FOMC)次回会合で政策決定に大きく影響することはなさそうだ。

  ブルームバーグ・エコノミクス(BE)の米国担当チーフエコノミスト、アナ・ウォン氏は10日のリポートで「9月のコアCPIが予想を上回る伸びとなっても、インフレは鈍化傾向にあるというFOMCの見解は変わらないだろう」と指摘した。同氏は11月会合での0.25ポイント利下げを予想している。

  大半のエコノミストは、数カ月にわたって下落した中古車価格が上昇に転じるとみている。その場合、過去15カ月のうち14カ月でマイナスを記録している財のコア価格に上昇圧力がかかる見通し。 

□関連記事
米CPI、上向きサプライズなら雇用統計後の弱気増す恐れ-債券市場 - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL41RWT1UM0W00
米国債ショート台頭、大幅利下げ観測消える-CPI発表も控え - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-09/SL2834T1UM0W00

2024年10月10日 10:48 JST
Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-10/SL46FBT0AFB400