KDDIは24日、通信障害時に他の通信会社に自動で回線を切り替えるサービスを12月23日に始めると発表した。海外渡航時などに利用される「ローミング(相互乗り入れ)」の仕組みを活用し、1枚のSIMカードで対応する。

他キャリアの通信時は従量制で課金する。KDDIが他キャリアの通信回線の手配のほか、対応するルーター端末の導入や保守などを一括して提供する。金融や交通など法人向けにあらゆるモノがネットにつながる「IoT」回線の需要を取り込む。

KDDIが7月に起こした大規模な通信障害は、障害発生時間が61時間半に及んだ。個人の携帯利用者のほか、IoTの普及でコネクテッドカー(つながる車)やATM、スマートメーターなど様々なIoT機器でサービスが利用しづらくなる影響が出ていた。
2022年11月24日 12:35
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC242390U2A121C2000000/