JTBが東京都品川区の本社ビルなど、所有するビル2棟を売却していたことがわかった。売却額は非公表だが、数百億円とみられる。コロナ禍による旅行需要の低迷で業績が悪化しており、売却により、財務基盤の立て直しを図る。

JTBは2001年から品川区の自社ビルに本社を置いている。売却後も入居を続ける方針だ。

 JTBは21年3月期連結決算で最終利益が過去最悪の1051億円の赤字となった。今年3月末時点の自己資本比率は6・9%まで低下しており、9月末にメガバンク3行や日本政策投資銀行から計300億円の資本増強を受ける予定だ。

 旅行業界では、エイチ・アイ・エスも今月、東京都港区のビルに入る本社オフィスを売却している。
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