NVIDIAは何でARMなんか狙ってるのかと思ってたけど、こういう理由があったのね

・NVIDIAは10年前にProject Denver(NVIDIA GPUとARM CPUを1パッケージにしたハイエンドSoCを作る計画)を
 立ち上げたが、ARMの64bit化の開発がgdgdして難航した経験を持つ
 その後はNVIDIA側もARMを警戒して疎遠に・・・
 Project Denverの成果物であるTegraチップもTegra X1がNintendo Switchに採用された以外は大きな採用例が無かった

・今のNVIDIAは「AIスパコン」「自動運転向け車載コンピューター」を狙うと宣言していて、AIスパコン向けには
 Geforceを応用した汎用GPUであるA100を、車載コンピューター向けにはTegraを使ったJetsonを提供している
 しかし、これらの製品が広く普及しているとは言い難い
 とはいえ、これらの市場自体がまだ成立前の黎明期であり重要なのは今後

・今ではスパコンTOP500の3割はARM(日本最強のスパコンである「富岳」もARM)
 高性能組み込みコンピュータのCPUでメジャーなのもARM(Raspberry PiもARM)
 AIスパコンにしろ、自動運転向け車載コンピューターにしろARMは重要な要素

・NVIDIAの計画を潤滑に進め、製品の価値を上げるにはARMと高度に連携する必要がある
 (Project Denverの失敗の原因はARMの計画遅延に振り回された事なので)
 しかし、ARMはアーキテクチャの拡張やARM製CPUコアであるCortexの高性能化には
 慎重な事で有名
 ARMの製品開発に深く口出しする為には経営側から縛る事は効果的

こう考えれば孫はいい相手に高値で売り付けたな