パナソニックが、タイでの洗濯機や冷蔵庫の生産を来年3月末までに終える方針であることが分かった。ベトナムの工場に集約し、生産の効率化につなげる。

 バンコク近郊にある工場と隣接する研究所を閉鎖する。従業員約800人は解雇するが、再就職を支援する。同社はタイで1979年から冷蔵庫や洗濯機を生産。2013年に約300億円の売り上げがあったが、昨年は半分以下に落ち込んでいた。閉鎖は新型コロナウイルスの感染拡大の前から決めていたという。

 タイでの乾電池やドライヤーなどの生産、家電の販売は続ける。同社は収益改善に向けた構造改革を進めており、世界に約200ある工場を今後も再編していく考えだ。(西尾邦明)
2020年5月21日 12時59分
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