独フォルクスワーゲン(VW)日本法人は25日、7月に生産終了した小型車「ビートル」の最後の1台を愛知県の三河港で陸揚げした。丸みを持った車体で「カブトムシ」の愛称で親しまれたVWの代表的車種。近年は販売が低迷しており約80年の歴史に幕を閉じた。

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同日に愛知県豊橋市で開いた記念式典で日本法人のティル・シェア社長は「ビートルは一目で分かるシルエットで、フォルクスワーゲンブランドの象徴として多くの人々に親しまれてきた。終了するのは大変残念だが、これまでビートルを愛してくれた日本の顧客に感謝したい」と話した。

ビートル63台を乗せた船が生産国のメキシコから到着し、最後の1台が陸揚げされると港に集まった従業員から拍手が起こった。

ビートルは1938年にナチスドイツ時代の大衆車構想に基づいて生まれて以来、約80年にわたってVWの象徴として親しまれてきた往年の名車。同社によると初代モデルは2000万台以上が生産された。現行モデルは3代目で、「ザ・ビートル」として販売されていた。

2019/9/25 13:19
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50177920V20C19A9X12000/