キーボードの最高級品は何だろうか?

日本ではPFUのHHKB:ハッピーハッキングキーボードだ。または東プレのリアルフォースである。どちらも高信頼性の無接点スイッチを採用している。その価格も3万円前後と高額である。一般向け市販品ではこれらを超える製品はない。そう考えられている。

だが、中国製の抬頭によりその地位は脅かされつつある。中国メーカーNizも無接点方式を採用した高級品の製造販売を進めている。品質も極めて高い。

HHKBほかの国産高級キーボードは生き残れるだろうか?

生き残れない。中国製品は明らかに日本製品に優れている。価格は廉価である。機能性でも優れている。なによりも野心に満ちているためだ。



■ Niz Atom66はPFU HHKBに優れる

HHKBは最高のキーボードである。

これは言を俟たない。信頼性や耐久性からプログラマーや文章家の多くはHHKBを用いている。図版を扱う個人事業主もよく使う。省スペースであり机の上を広く使えるからだ。

だが、その地位を脅かす製品が出現した。

中国Niz社のAtom66である。去年から一部では名前が知られるようになったキーボードだ。HHKBとほぼ同寸の66鍵の無接点型である。
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価格上の優位

このAtom66はPFU、東プレの国産高級品の市場を奪う存在となる。

その第1の理由は価格である。同性能同等品では日本製の半額近い価格である。

BLUETOOTH版では1万9000円対3万円だ。Atom66EC-BLEは169ドルである。これは華南からの送料込みである。対してHHKB/BTは2万8686円だ。税込では2倍近い価格差となる。

USB版でも変わらない。有線型のAtom66EC-Sは129ドル、HHKBは税抜2万7500円から2万3000円だ。

ちなみにリアルフォースにも同様の価格優位に立つ。Nizは東プレ同様に75鍵、84鍵、108鍵ほかの無接点キーボードを販売している。そのUSB版の価格は東プレ製のほぼ半額である。BT版でも東プレのUSB版よりもなお安いのだ。

まずは価格で優位にある。その点でNizはPFUや東プレの高級国産キーボードを圧倒するのである。



■ 高い機能性

第2の理由は機能性である。

Niz社Atom66は自由度が高く実用性が高い。

まずキー配置は自由に変更できる。PCで設定ソフトを走らせれれば1鍵単位で変更できる。それを繰り返せばQWERTY配置をDVORAK配列にすら変えられるのだ。

その設定はキーボード側に書き込まれる。つまり別のPCにつないでもそのままで設定どおりに使える。記述例で示せば一度DVORAKにすれば別のPCでもDOVRAKで使えるのだ。
以下ソース
https://japan-indepth.jp/?p=47847