0001へっぽこ立て子@エリオット ★
2019/07/02(火) 14:47:23.45ID:CAP_USER米政府が5月にファーウェイに対する禁輸措置を決めたことで、同社は実質的に米中貿易戦争の中心的存在へと躍り出た。
トランプ氏は今、禁輸措置が単なる交渉戦術だったことを認めたようだ。週末の20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で会談したトランプ氏と習近平・中国国家主席は貿易協議の再開で合意したが、これはトランプ氏がファーウェイの禁輸措置緩和という譲歩をちらつかせたからこそだ。この件の詳細はまだはっきりしない。
トランプ氏は以前にも、貿易協議の緊張を和らげるために曖昧な態度を示したことがある。昨年、同業の中興通訊(ZTE)と米企業との取引をいったん禁止した後、制裁を解除した。しかしファーウェイはZTEよりずっと大規模で、昨年の年商は1000億ドルを超える。中国高官は5月末、米国の禁輸措置について「言語道断の」無礼だと述べた。
議員らは、トランプ氏のZTEに対する制裁解除阻止に十分な賛成を取り付けることができなかったが、ファーウェイはZTEよりもはるかに大きな安全保障上の脅威と見なしている。対中強硬派のルビオ上院議員(共和党)は29日ツイッターで、大統領拒否権を覆せるだけの支持を得てファーウェイへの禁輸措置を再導入すると表明した。拒否権を覆すには、上下両院で3分の2以上の賛成票が必要になる。
しかし共和党議員らは、来年の議会選挙で上院過半数を維持するため、トランプ氏の助けを借りる必要があるかもしれない。今回の選挙で共和党は、民主党の約2倍の議席が改選される。改選を迎える1人、ノースカロライナ州選出のトム・ティリス議員は最近、トランプ氏のメキシコ国境政策について批判から称賛に態度を翻し、先週トランプ氏から支持を取り付けた。
つまり共和党議員らは、ファーウェイを巡るトランプ氏の譲歩に怒りながらも、同氏を阻止することはできない可能性が高くなる。民主党の支持があるにもかかわらずだ。言い換えれば、米中貿易協議というバスは今やファーウェイが運転している。
●背景となるニュース
・トランプ大統領は29日の習国家主席との会談後、米企業によるファーウェイへの製品販売再開を認める可能性を示した。これは中国との貿易協議再開に向けた譲歩措置の1つ。
・米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は30日フォックス・ニュースでファーウェイについて、米企業が製品を販売する際、米商務省の特別認可を得る必要がある法人のリストに載ったままだと説明。国家安全保障上の脅威が無い限りにおいて、商務省は特別認可を増やす方針だと述べた。
*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。
2019年7月2日 / 13:13
ロイター
https://jp.reuters.com/article/us-huawei-lawmakers-breakingviews-idJPKCN1TX06D