【ワシントン=鳳山太成】ロイター通信は15日、米政府が5月に開かれる通信の国際会議で同盟国に対して中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の製品を使わないよう呼びかける方針だと報じた。米国は次世代通信規格「5G」で同社の排除を求めるが、欧州などは慎重な姿勢をみせている。米国は国際会議を使って自らの立場を改めて訴えるという。

米政府はファーウェイに対して厳しい姿勢を維持している=ロイター
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チェコ政府の担当者によると、30カ国以上の政府担当者が5月上旬、チェコの首都プラハに集まって次世代通信網の安全性について話し合う。欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)加盟国などが参加し、中国やロシアは招かれていない。

米国は国際会議でファーウェイと名指しはしないものの、中国の通信機器メーカーが中国政府からどれほど支援を受けているかなどを考慮するよう外国の政府や通信会社に促す構えだ。中国企業の製品調達を事実上禁じるための方法も他国に教える。

米国はファーウェイ製品が中国政府のスパイ活動に使われる恐れがあると主張し、日本を含む同盟国に同社製品を避けるよう圧力を強めている。

2019/4/16 12:18
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43777350W9A410C1FFE000/