ディズニーはかねて独自の動画配信に乗り出すと表明してきたが、初めて詳細を公表した。
ディズニープラスでは「フローズン(アナと雪の女王)」をはじめとするディズニーの作品群や、「トイ・ストーリー」などのピクサー作品のほか、21世紀フォックスの買収で取得した「ナショナルジオグラフィック」、「アベンジャーズ」で知られるマーベル、ルーカスフィルムの「スター・ウォーズ」などの作品も配信する。
動画配信は戦国時代に
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初年度は映画だけで100以上の新作、400以上の過去作品をそろえる。ディズニープラス向けの独自コンテンツも制作するという。いずれもダウンロードをしておけば、ネットにつながらない場所でも楽しめる。
月6.99ドルという米国での価格はネットフリックスの通常プラン(月12.99ドル)と比べて大幅に安い。ディズニーは、5スタジオの作品のファンは世界で10億人を上回ると推計。19年末までに米国のほか西欧とアジアの一部でサービスを始め、20年10〜12月期以降に東欧や南米にもサービス提供地域を広げる。24年までに6千万〜9千万件の契約を見込む。
ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は「(ディスニーは)長年にわたり高いレベルで世界を楽しませ、何十億人もの人々とつながりを築き、長く続く価値あるコンテンツを持っている」と説明。「ほかのコンテンツ企業もテック企業も(ディズニープラスの)ライバルにはなれない」と強調した。
ディズニーはスポーツ番組を専門で配信する「ESPN+(プラス)」を持つほか、動画配信サービスの「Hulu(フールー)」にも60%出資している。今後はこうした他のサービスとのセット販売なども検討事項になるとみられる。
ディズニープラスの日本での展開については言及していない。ただ、3月からNTTドコモと組み、スマートフォンなどで映画を見られる動画配信サービス(月700円)を始めている。
2019/4/12 10:15
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43654600S9A410C1EAF000/