★また怪統計か 2018年「貯蓄ゼロ世帯」大幅改善のカラクリ

●貯蓄ゼロ世帯
民主党政権
2人世帯  単身世帯   年
22.3% 33.8% 2010
28.6% 38.7% 2011
26.0% 33.8% 2012
安倍政権
31.0% 37.2% 2013
30.4% 38.9% 2014
30.9% 47.6% 2015
30.9% 48.1% 2016
31.2% 46.4% 2017
22.7% 38.6% 2018 ←謎の大幅改善!!?

貯蓄ゼロ世帯の改善も何だかきな臭い。金融広報中央委員会に聞いた。

「18年から質問方法を変更したことがひとつの要因です。
金融資産は、将来に備えた預貯金だけでなく、株の運用や掛け捨てでない保険、例えば、学資保険、養老保険、傷害保険なども含まれます。
17年までの質問方法では、預貯金以外の金融資産がある人の一部も、
『保有しない』に回答していたと考えられ、内部で検討した結果、質問方法を変更しました。
変更は発表資料にも明記しています。
質問方法が変わったので、過去の数値との比較はあまりできないですね」(事務局)

 厚労省は18年の毎勤統計を注釈も付けずに上振れ補正。補正していない過去の数値と比べて、賃金の伸びを誇大に見せた。
金融広報中央委員会の場合は、質問方法変更の注釈も付けて、理由も明快。過去との非連続性も明言した。

 貯蓄ゼロ世帯の数値改善はアベノミクスの手柄ではない――。肝に銘じておこう。

講談社 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247738